2024年10月9日
一般社団法人日本DPO協会

「プライバシーとテクノロジーをめぐる議論の現在地」

謹啓　錦秋の候、皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

本セミナーでは、様々なテクノロジーの発展がプライバシーをめぐる実務や法制度の議論を大きく変容させる中で、幾つかの代表的トピックを取り上げ、現状の課題と今後の展望に触れていただきます。テクノロジーへの対応としては、個人情報保護法やその改正により対応できる事項には限界もある中で、例えばAIをめぐっては、日本ではAI戦略会議及びAI制度研究会における法制度の在り方をめぐる議論が佳境を迎えつつあり、米国カリフォルニア州では本年9月にAIやデジタルレプリカをめぐる多数の法律が成立した一方で、一部の法案には州知事が拒否権を行使するなど、ハードローとソフトローの適切な組合せを各国が模索している最中です。また、ダークパターンのように消費者法と交錯する領域では、消費者法制度のパラダイムシフトに関する議論が進むほか、総務省でもこれに言及するスマートフォンプライバシーセキュリティイニシアティブ（改定案）が公表される一方で、それとは別に民間の自主的取組みとして非ダークパターン認定制度の運用を開始すべく、本年10月に一般社団法人ダークパターン対策協会の設立が発表されるなど、異なるレイヤーでの制度が相互補完的に機能することが期待されています。さらに、テクノロジーの利点をプライバシー保護に活かすという観点からは、プライバシー強化技術（PETs）を用いたデータ利活用をどのように評価するか、という議論も重要です。
本セミナーでは、当協会顧問で、内閣府のAI戦略会議委員や一般社団法人ダークパターン対策協会理事などにもご就任されている森・濱田松本法律事務所の岡田淳先生に、以上のテーマについてご解説頂きます。
本セミナーは、当協会へのご入会如何にかかわらず、どなたでも自由にご参加いただけますので、お気軽にお申込みください。

今後とも、何卒、皆様方からのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

敬具